デュエル学園シリーズ

いざ、入学!


「杏子! 見て見てあの島がデュエル・アカデミアだよ!」
「ちょっと。危ないわよ」

 こんにちは! です!
 私は友達の杏子と一緒に、今日からデュエル専門学園デュエル・アカデミアに入学するのです!
 船の甲板から見える孤島デュエル・アカデミア。
 そこでは、凄腕のデュエリスト達が待ちかまえている。

「待ってなさいよ! デュエルクイーンになってみせるんだから!」

 めらめらと燃える私。もう誰も私を止められないんだから!

危ない!」

 ザッバーン……。

 甲板に乗り上げ、襲いかかってきた波により私は消火されてしまった。

 え、もう鎮火されたの? ……早いね。
 うぅ……私の一張羅がびしょ濡れ。……くすんくすん。

「あ、杏子ぅ……」
「だから危ないって言ったでしょ。ほら、もう部屋に帰りましょう」

 濡れた体に風があたる。寒い。


 仕方なく、島に着くまで部屋で大人しくしてることにした。



 うぅ寒い。









『新入生の皆さん。デュエル・アカデミアに到着しました。
 静かに船から下りて指導員の指示に従って下さい』

「杏子、着いたって! さぁ行こう!」

 濡れた服を乾かして、再び私は復活した。
 いざ! デュエル・アカデミア!

「あ、う、うん」
「杏子?」

 なんだか杏子の様子がおかしい。
 緊張してるのかな?
 あ。

「あ。そうか! 想い人に会えると思うと緊張しちゃうんだね。うん。それは仕方ないよねぇ。ふふふ♪」

 杏子がデュエル・アカデミアに入学した理由。
 それは大好きな人にもう一度会いたかったから。
 もう一度同じ時を過ごしたかったから。

「なっ! 違うってば!」

 ふふふ。可愛いなぁ。

「で、何て名前なの?」
「〜〜っ! 違うって言ってるでしょ! ほら、みんな移動しちゃったわ! 私たちも行くわよ!」
「ふぅん。ま、今回はこれくらいで勘弁してあげるよ」

 隠してても無駄なんだから。
 ここで暮らしていれば、そのうち遠くないうちにわかるはず。

「さぁ行こう杏子!」

 だから、今日はここまで。
 赤面した杏子の手を引いて、私は入学式会場へと向う。


 私がデュエル・アカデミアに入学した理由。
 それは自分の強さを示すため。
 誰よりも強くなってみせるんだから!









「どうしたのアテム?」
「あぁ、相棒。杏子から手紙が来てるぜ」
「えっ杏子から?」


 僕ではなく、アテムに杏子の手紙がきたことに内心ずきりと痛む。


「今年、このデュエル・アカデミアに入学するって」
「本当!」
「何でも友達と一緒に入学するって言ってるぜ」
「へぇー。楽しみだねアテム」



 僕宛でなかったことは悲しい。
 それでも杏子。君に会えるのは楽しみだよ。






 入学式開始までもう間もなく










 始まりました。遊戯王のパラレル
 短いですが、区切りが良いのでここで一回区切ります。

 王様ですが、ややこしいのでもうここではアテムで通します。




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